お悔やみの言葉 13
キリスト教の場合
キリスト教式の葬儀ではお悔やみの言葉は用いません。
代わりに遺族に対して慰めの言葉をかけます。
もし初めてキリスト教式の葬儀に参列することが決まったら、キリスト教の死生観を踏まえて適切な言葉がかけられるよう、あらかじめ考えておきましょう。
キリスト教では、死は終わりではなく、天国へ召される喜ばしいことと考えられています。
信仰を持った者は天国で過ごし、キリストの再臨時に永遠の命と体を与えられて復活するというのがキリスト教の考え方です。
遺族は「死は一時的な別離であり、いずれ天国で再会できる」といった希望を持ちます。
しかしながら、大切な家族との別れは悲しく辛いことなので、いくら喜ばしいとされているからといって、「おめでとうございます」などと声をかけてはいけません。
遺族の悲しみに寄り添うことが大切です。
とっさに言葉に詰まったときは、「お祈りします」の一言でも十分です。
仏式でのお悔やみの言葉は避けるようにしましょう。
お悔やみの言葉ではなく慰めの言葉を使う
・天に召された〇〇さまの平安をお祈りいたします
・神さまの平安がありますように
・〇〇さまが安らかに眠られますようお祈りいたします
特に最後の「安らかに眠られますようお祈りいたします」は特定の宗教に偏った言葉が含まれていないため、どの宗教・宗派においても失礼にあたりません。
キリスト教の葬儀での忌み言葉
仏教で用いれられる言葉、「成仏」「供養」「冥福」「往生」などは、キリスト教の葬儀では忌み言葉とされています。
キリスト教と仏教とでは死に対する考え方が全く異なりますので、仏教の言葉を使うのは避けるようにしましょう。