手元供養 3
「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」で禁止されているのは遺骨を「墓地」以外に「埋葬」することで、遺骨ジュエリーを持つことに関して、法律上問題はありません。
それでもやっぱり良くないのでは?と思ってしまう人の心理は、遺骨に故人の面影を重ねて、まるで故人そのひとであるようにとらえてしまうのかもしれません。
こうした想いが「自宅においたり身につけたりするのは不吉」「分ける(分骨する)と成仏できない」などといった不安に結びついていくようです。
しかし、遺骨は、「故人の魂が生前に使っていた部屋」と考えるとよいかもしれません。
遺骨は故人そのひとではありません。
したがって、遺骨をジュエリーなどの手元供養にすると、故人や遺された方々に何かよくないことが起こるなどは決してありません。
それでも遺骨に不安がある方は納めるものは、遺髪や遺品などでもOKです。
悲しんだ後、いつか再び歩き出す日まで故人の面影をそばにおいて拠りどころとするのは、「グリーフケア」とも呼ばれ、良くないことではなく、気持ちを落ちつけるためにも大事なことといえます。