お墓のお供えについて 2
仏教のお供えは五供(ごくう)である「お香」「花」「灯明」「水」「飲食」が基本です。
「お花」
お供えするお花には、ご先祖様や仏様への感謝の気持ちを示す意味合いがあります。
種類や色は、落ち着いた色・トゲのない花が一般的ですが、「これでなければならない」というルールはありません。
故人の好みを優先してバラや色の濃い花などをお供えしても問題ありません。
ですが、花粉が飛ぶ花はお墓が汚れる原因になります。
また、香りの強い花は虫を寄せ付け、これもお墓が汚れる原因になります。
お墓をきれいに保つ為に、これらのお花は避けた方が良いでしょう。
そして、生花は屋外で供えると日光や風雨にさらされ、あっという間に枯れてしまいます。
お墓に供える花は常に枯らさないようにしたいですが、実際にはかなり難しいことです。
実は、お墓にお供えするお花が生花でなければいけないという決まりは特にありませんので、造花をお供えしても失礼にはあたりません。
造花は天候や環境による劣化にもよりますが、きれいな状態で約1年間供え続けることができます。
供花は、故人のために花を選び、故人を偲びながらお墓を華やかに飾ってあげることが大切です。
定期的に手入れができない場合は、造花をお供えすると良いでしょう。