新盆(にいぼん・あらぼん)について
故人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を[新盆=ニイボン]といいます。
【新盆=アラボン】、【初盆=ハツボン】、【新盆=シンボン】などと呼ぶこともあります。
四十九日の忌明けより前に、お盆を迎えた時は、その年でなく、翌年のお盆が、新盆となります。
◆新盆の時は、親戚・知人・近親者を招き、僧侶を迎えて、読経してもらいます。(読経のあとは、仏への供養の意味で、参会者全員で食事をします。)
仏壇には盆の期間中、朝、昼、晩と3度家族と同じように食事を供えるようにします。これを「霊供膳(りょうぐぜん)」と言います。
普段のお盆よりも手厚く供養するのは、人の情として自然なことと言えるでしょう。
◆最も丁寧な新盆の迎え方
仏壇の前に盆棚=精霊棚(しょうりょうだな)を設け、初物の農作物でつくったお供物(きゅうり・なす)を飾り、供養膳に精進料理を盛り、白玉・だんご・果物・故人の好物なども供えます。なお、このお供物は墓前にも供えるので用意します。
また、お盆の間は精霊に自分の家を教えるために、仏壇のそばとか軒先に新盆堤灯を飾るものとされています。