お経は誰が書いたの?
お経はお釈迦様が直接書いたものではありません。
御釈迦様の教えが口伝えに広まっていく中で、さまざまなグループがそれぞれ教えを記録し、まとめるようになりました。
またそれが時代を経てアジア諸国に伝わっていくうちに、いろいろに解釈され、翻訳され、たくさんのお経ができました。
なので「誰」と一言でいうことはできないのです。
お経はなぜ読むの?
お経をよんだり、人に聴かせたりすることは、とても功徳のあることとされています。
御釈迦様の教えは、はじめは口伝えによって広まったものです。
弟子たちは聴いた教えを繰り返し唱えることで、学びを深めていきました。
ですから現在でもお経を「声にだして」唱えること、そして「耳で聴く」ことは心を整える上でとても大切なこととされているのです。
お経は何語で書かれている?
現在、日本でよまれるお経の多くは、インドから中国に伝わって翻訳された漢文か日本の古文で書かれています。
もともと御釈迦様は古代インドのマガダ地方を中心に説法したとされていますが、どのような言葉だったのか詳しくはわかっていないようです。
お経に書かれていること
お経にはさとりの世界のことや人生の真実に関することにとどまらず、さまざまな人間模様に悩む人びとを描いた物語・ドラマがお経に含まれています。
人は弱い存在であるからこそさまざまな悩みを持ちます。
だからこそお経もたくさんあるといえます。
お経という物語・ドラマの中心には、お釈迦様がいらっしゃり、人びとの悩みを解決されているのです。
お経とは
お経とはお釈迦様の教えをまとめたものです。
お釈迦様自身は自らの教えを文字に書いて残すということはしませんでした。
しかし弟子たちがお釈迦様の言葉を繰り返し「唱え」口伝えすることで、教えが広まりました。
それを後世の人たちが編纂し、書き記しました。
インドばかりではなく、他の国や地域にもお釈迦様の教えは伝わっていきました。
私たちが耳にするお経のほとんどは、中国語に翻訳されたものです。
お供え花の決まりごと
お墓や仏壇にお供えする仏花は、生花を用意しましょう。
人間に命があるように、花にも命があります。
仏花を見て、命の尊さや生きていることへの感謝を感じ取ることが大切です。
また、仏花は仏様の慈悲を表し、仏様へのお供え物でありながらも、花は私たちの側に向けられます。
お寺の鐘
お寺の鐘は「梵鐘」といい、朝夕の時の知らせや法要・儀式の合図として用いられてきました。
さらに大晦日の除夜の鐘のように、百八あるといわれる煩悩を取り除き、清らかな心で新年を迎えるために用いられてきました。
参拝者が鐘をつけるお寺もありますが、近隣への配慮から禁止しているお寺も多いため、確認をするようにしましょう。
お焼香について
お焼香とは抹香や線香を焚くことで、香りを仏様に供養します。
法要など、仏教儀礼の際に欠かせないものです。
仏教の発祥地であるインドは白檀・伽羅・沈香などの香木の産地であり、お香は熱帯の暑さの中で臭いを防ぐために用いられていました。
仏教ではお香を焚くと心身を清められるとされています。
清らかなお香の香りで心を鎮めてみませんか?
数珠の意味
数珠 (念珠) は、仏事の際に、礼拝する時に用いる仏具です。
人間の百八の煩悩を数珠が取り除いてくれるという考えから百八個の珠玉を連ねたものが基本ですが、種類や掛け方は宗派によって異なります。
現在は珠玉の数もさまざまで、略式数珠も一般的です。
仏事や法要、参拝の際に、両手に掛けて合掌します。
お寺と神社の主な違い
お寺
全国の数 約7万4千
聖職者数 僧侶 (約31万5千人)
崇拝対象 御本尊 (仏像・仏画など)
入口 山門
守護像 仁王像
建築様式 土を持った壇に建てられ、太い柱で瓦屋根を支える構造
参拝の作法 合掌
神社
全国の数 約8万
聖職者数 神職 (約2万5千人)
崇拝対象 御神体 (鏡・剣・山など)
入口 鳥居
守護像 狛犬、狐など
建築様式 高床式で藁葺きや桧皮葺きの屋根に千木と堅魚木がある
参拝の作法 再拝二拍手一拝