葬儀後の役割と法事の知識 13
法事を省略しがちな現在ですが、忌明けの大切な区切りとされる四十九日に行う七七日法要、死後満一年の命日に行う一周忌法要、その翌年に行われる三周忌法要までは、近親者や知人などを招いて営まれることが多いようです。
このあと七回忌、十三回忌、十七回忌と続きますが、七回忌以降は身内の人間だけで行うのが一般的。
こうしたしきたりは、家柄や土地柄によってそれぞれ基準があるので、親戚に相談するのがいいでしょう。
葬儀後の役割と法事の知識 12
仏式の葬儀後の法要として、最初に行われるのが初七日です。
最近は親族への負担を考慮して、火葬後に初七日を行うことが多くなりました。
初七日法要には「お供物料」を包むのがこれまでのしきたりでしたが、葬儀と同じ日に行う場合は、香典に含まれると考えている人が増えています。
香典とは別に渡すケースもありますが、これは周囲の状況を見て判断をしましょう。
葬儀後の役割と法事の知識 11
喪中の家には年賀状を出さないのがマナーですが、手違いでもらってしまうこともあります。
この場合は、松の内を過ぎたあたりから2月4日の立春までに「寒中見舞い」を出すこと。
そのハガキや手紙に喪中だったために年賀状を控えた旨を書いておけば、相手も納得するはずです。
葬儀後の役割と法事の知識 10
喪中欠礼のハガキは忘れずに
一周忌までは喪に服する期間として「喪中」といいますが、この間は正月祝いを行わず、年賀状もだしません。
そのため、少なくとも12月初旬までに「喪中欠礼」のハガキを発送するようにします。
ハガキには、誰がいつ亡くなり、年賀状を送らないことを簡潔に記しておきます。
葬儀後の役割と法事の知識 9
形見分けで気をつけたいのは、高価な貴金属や宝飾品、骨董品など。
これらは故人の財産とみなされるため、相続税の対象となる場合があり、その額が決定する前に処分したとなると、のちのちトラブルになる可能性もあります。
また、形見分けとして受け取ったためにその人に贈与税がかかることもあります。
葬儀後の役割と法事の知識 8
形見分けは四十九日後に
使うたびに故人を思い偲んでくれることを願って、故人の愛用品や衣類などを近親者やごく親しい人に分けるのが形見分けです。
この形見分けは四十九日が済み忌明けを迎えたら行います。
受け取るのは子供や兄弟、親しい友人などが多いですが、遺族側が強引に渡すのではなく、相手の同意を得てから渡すようにしたいものです。
葬儀後の役割と法事の知識 7
お墓を新しく建てる場合には、完成するまでお寺や霊園の納骨堂に遺骨を預かってもらう仮納骨というやり方もあります。
できれば一周忌、遅くとも三回忌までには納骨と埋葬を済ませるようにしたいようです。
葬儀後の役割と法事の知識 6
葬儀のあと、自宅に安置された遺骨は、四十九日の法要を済ませた忌明けに納骨や埋葬を行うのが一般的になっています。
遺族や近親者などが墓前に集まり、僧侶の読経、焼香などを行い、納骨と埋葬の儀式を終えます。
このとき、埋葬許可書を持参するのも忘れないようにしましょう。
葬儀後の役割と法事の知識 5
お祝い事に対する贈り物をもらったときは、届いたことを知らせるお礼状を書くのがマナーですが、香典返しを受け取った側ではお礼状を出さないのが礼儀。
これは「不祝儀に重ね言葉はタブー」と同じ発想からきたものです。
葬儀後の役割と法事の知識 4
香典返しは「半返し」を目安にします。
品物は金額を数段階に分けたものを用意し、香典額に応じて振り分けるといいでしょう。
グループ名でもらったときは、ひとりひとりへのお返しは不要で、全員で分けられるビール券やお菓子などを渡す方法もあります。