葬儀後の役割と法事の知識 3
香典返しは、四十九日を過ぎてから贈るのが習わしですが、最近は告別式の参列者に会葬御礼を渡し、それを香典返しとするスタイルもあります。
ただし、一定額の品物を全員に渡すため、もらった額に応じたお返しができないデメリットもあります。
そういう場合は、高額の香典を包んでくれた人には四十九日過ぎにもう一度香典返しを贈るようにします。
また告別式に出席しなかった人たちからいただいた香典に対しても同じようにお返しをしましょう。
葬儀後の役割と法事の知識 2
亡くなった人がサラリーマンだった場合には、働いていた会社への挨拶もかかせないもののひとつです。
そのとき、これまでの感謝の気持ちを伝えるとともに、職場での故人の持ち物整理も遺族の役割となります。
事前に挨拶に行く日時を伝えておき、会社の人に立ち会ってもらい、机やロッカーの整理をして私物の持ち帰りを
社内の備品は返却することを忘れないように。
葬儀後の役割と法事の知識 1
葬儀が済んだら挨拶に行くこと
葬儀・告別式がようやく終わり、ホッと一息つきたいところですが、喪主や遺族はもうひとふんばり。
翌日には、通夜や葬儀の世話役、手助けをしてくれた人にお礼の挨拶回りをします。
このとき、手土産などは不要。
精進落としでお礼をしていますし、香典返しも送るからです。
挨拶に行くときには、略礼服あるいは地味な洋服を着ること。
葬儀での礼儀 5
マンションでお清めの塩をまくときは?
一軒家の場合は、玄関先で家の人に胸や背中、足下にお清めの塩を振ってもらい、家に入りますが、マンションやアパートなどの集合住宅では建物の入り口ではなく、個々の玄関で行いましょう。
葬儀での礼儀 4
会社代表で葬儀に参列する場合
親戚の人などが受付をしている場合、仕事関係の弔問客はどこの誰なのかわからないケースが多いもの。
そのため、自分が何者であるかをはっきりと名乗り、名刺を渡して、会葬者名簿にもきちんと記入することです。
葬儀での礼儀 3
「天寿をまっとうした」は使わないこと
大往生、天寿をまっとうしたという言葉は、遺族が使うのはいいですが、弔問客が使うものではありません。
百歳近くで亡くなれば「十分生きた」といえる年齢ですが、天寿をまっとうしたかどうかは本人の考え方次第。
お悔やみの言葉にはなっていないので、こういう表現は避けるべきです。
葬儀での礼儀 2
密葬の場合は弔問を控える
密葬とは、近親者だけで葬儀を行うこと。
ですから、知人が死亡して密葬が行われると聞いても、喪家に連絡をとったり、弔問に駆けつけるのは控えたいものです。
故人の遺志や遺族の気持ちを大切にしましょう。
葬儀での礼儀 1
ご厚志お断りと言われたら
ご厚志お断りとは、香典や供花、お供物はいただきませんという意味。
故人の遺志であることが多く、香典などは持たずに弔問に伺うのが礼儀です。
葬儀自体を行わないケースもありますが、この場合弔問は控えます。
故人とお別れをしたいという人は、日が経ってから遺族に連絡をとり、お参りに行かせてもらえないか相談するといいでしょう。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 38
告別式に参列した人は、お焼香が終わったら帰るのではなく、しっかりと最後まで見送ってあげるのが礼儀です。
出棺の準備には多少時間がかかりますが、その間も静かに待ち、棺が出てきたら合唱し、祈りを捧げます。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 37
出棺の時に覚えておきたい礼儀
告別式終了後、遺族とのお別れが済み、棺の蓋が閉じられると、いよいよ出棺となります。
何人かで棺を運ぶことになりますが、たいていの場合は親族の男性、友人代表の男性の手で行われます。
知人の立場で出棺を頼まれたら、ぜひ引き受けたいものです。
特に遺族に男性が少なかったり、高齢者が多い場合には、友人の協力が必要になってます。
故人を悼む気持ちがあれば、遺族の申し出は断らないのが礼儀です。