弔辞で恥をかかない参列側のマナー 36
キリスト教では、白いカーネーションや菊などを捧げて故人とお別れをする、献花が行われます。
これは仏式のお焼香にあたるものです。
祭壇に向かって一礼し、花を右側にして胸の位置で両手で受け取り、祭壇前に進みます。
一礼したら、茎を自分の側に向けてから、花を時計回りに回転させ、茎を祭壇側にして、両手で献花台の上に供えます。
黙祷または丁寧に一礼をしたあと、遺族、神父(牧師) に、一礼し、席に戻ります。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 35
玉串奉奠の正しいやり方は以下のとおりです。
まず、遺族、神官に一礼したあと、神官から渡された玉串は、右手で枝側を上からつかみ、左手は葉先を下側から支えて持ちます。
玉串案の約30センチ前まで近づいたら、手を持ち変えて葉先を上に向けて目礼し、時計回りに回転させて葉先が自分側に向くようにすることを上に向けて目礼し、時計回りに回転させて葉先が自分側に向くようにすること。
玉串の根元を神前に向け、両手を添えて玉串案に供えます。
姿勢を正して、2~3歩下がり、丁寧に二拝、しのび手で二拍手、一拝。
そして2~3歩下がって神官、遺族に一礼します。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 34
神式では「玉串奉奠」が行われる
雅楽が流れる中、神主さんが執り行うのが神道による葬儀。
故人の霊をなぐさめる、仏式の焼香にあたるのが玉串奉奠です。
神が宿るとされる榊の枝に四手と呼ばれる紙片をつけたのが玉串で、神官からひとりひとりに手渡されたら、祭壇前に設けられている玉串案に供えます。
神道の儀式では必ず行われるもので、葬儀の場合は柏手ではなく、音を立てないしのび手で行われます。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 33
お焼香が始まると、親族など血縁関係がわかってる人はまだしも、一般の会葬者はお互いに遠慮し合い譲り合ってばかりいるため、順番の列がなかなか進まないことがあります。これはかえって進行の妨げになるので、譲り合い神経もほどほどに。
その流れによって焼香することが大事です。
また遺族への挨拶喪目礼で十分。
厳粛な雰囲気の中で行われている葬儀会場声をかけるのはふさわしくありません。
お悔やみを言いたい時は、あらためて別の機会に。
周辺に座っている友人、知人などとの会話もつつしんでください。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 32
線香焼香は、まず軽く手を合わせたあと、右手に線香を一本取り、灯明に近づけて火を移します。
線香の火は、左手で軽く払って炎をおさめること。
息で吹き消したり、勢いよく振り消すような仕草を決してしないことです。
香炉に供えられているほかの線香につかないよう、線香を立ててから、合掌して冥福を祈ります。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 31
抹香でお焼香する時には、基本的に次のような手順で行います。
左手に数珠を持ち、遺族、僧侶に一礼をしたあと、焼香台に進み、軽く一礼を。
親指、人差し指、中指で抹香をつまみ、おじきしながら目の高さに持ってきます。
そのまま香炉の上に持っていき、静かに落とし、遺影を見つめて合掌。
冥福を祈り終えたら、2~3歩下がり、僧侶、遺族の順に礼をしてから自分の席に戻ります。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 30
自宅での通夜や葬儀、参列者が多い時など、スペースの少ないところでよく行われるのが「回し焼香」です。
これは、祭壇前に焼香台を設けず、僧侶の読経中に、座っている参列者の間で香炉をのせた台や盆が順番に送られてくるもの。
この回し焼香では、隣の人から香炉を受け取ったら一礼し、体の前に香炉をおきます。
そして次に渡す人に一礼し、さらに祭壇に向かって合掌し、お焼香を。
もう一度、次の人に一礼してから香炉を渡すという流れです。
なお、自分の前に香炉台が置けない場合には、ひざの上にのせるように。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 29
お焼香には「人は死んで四十九日の間は閻魔様に生前の業績に対する裁きを受けるが、その際、香をたくことが故人の力になる」という意味があります。
ですから、心をこめて故人を思いやりながら行うことがマナーと言えます。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 28
通夜でも葬儀でも「お焼香」はつきものです。
ただしお焼香といっても、お線香を使う場合もあれば、抹香をたく場合もあります。
また地方や宗派によって少しずつしきたりが違う場合もあるので、その時のやり方に従いましょう。
弔辞で恥をかかない参列側のマナー 27
勤務先の上司やお偉方が亡くなったときは、社員が葬儀の手伝いとして派遣されることがあります。
こういう場合は、葬儀委員長を兼ねる世話役代表なども、会社の人間が務めるケースが多いものです。
現場でわからないことがあったら、すぐに指示を仰ぐこと。
手伝いを頼まれた人は喪家側の人間であるということを忘れずに。
態度や言葉づかいにはつねに気をつけましょう。