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骨揚げの作法
骨揚げは足の骨から拾うのがしきたり。
足、手の骨を拾ったら、背骨、肋骨、頭の骨と続けます。
最後に拾うのは、のどぼとけの骨で、この骨は故人と最も血縁の深い人が拾うものと決められています。
そしてのどぼとけの骨を骨つぼの一番上に納めて蓋をしたら、桐箱にいれて白布に包み、喪主が持ち帰ります。
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火葬場で行われる「納めの式」は、炉の前に棺が安置され、位牌、遺影を前に僧侶が読経するもので、その後、喪主、遺族、近親者の順に焼香します。
なお最近は僧侶の読経が省かれるケースもあります。
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火葬場では納めの式が行われる
霊柩車とともに火葬場に向かうのは、遺族と近親者が主になります。
遺族から同行が許されれば知人・友人の立場でも行ってかまいませんが、声をかけられないかぎり、自分からお願いするのは控えたいものです。
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出棺の際に位牌や遺影を持つ人は?
いよいよ出棺となると、遺族が位牌や遺影を手にしますが、誰が持つのかはおおよそ決められています。
位牌は故人と最も関係が深い人、遺影はその次に深い人が持つというものです。
たとえば、自分の父親が亡くなった場合には、配偶者である母親が位牌を持ち、遺影は子供たちが担当します。
子供がひとりのときは、父親の兄弟がもつことになります。
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たとえば、夫を亡くした妻が悲しみのあまり倒れてしまい、喪主の挨拶ができる状態ではないというようなケースもあります。
このような場合は、夫の兄弟や息子などが親族を代表して挨拶を行います。
このケースでも、挨拶の構成は、喪主が行うときと基本的には変わりませんが、残された遺族に対する励まし、助力を参列者にお願いする内容を多めに取り入れるといいでしょう。
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喪主の挨拶、ふたつのポイント
親族や親しい友人などによって、棺が霊柩車に運び込まれると、出棺を前にして喪家側の挨拶が行われます。
この挨拶はたいてい喪主が務めますが、ふたつのポイントを盛り込んだ挨拶にするといいでしょう。
ひとつは「本日は、○○の告別式にお集まりいただき、ありがとうございます」といった、会葬に対するお礼の言葉です。
もうひとつは、遺族に対する変わらないおつきあいと支援を仰ぐ言葉です。
この2点を主に故人のエピソードを少し織りまぜれば十分です。
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喪章は喪家側の人がつけるもの
葬儀の場で、喪章をつけている人をよく見かけますが、本来、喪章をつけるのは遺族、親族、葬儀の世話役なで「喪家側の人間だけ」です。
たまに一般の弔問客で、平服に喪章をつけている人がいます。
喪章によって喪服代わりとしているのかもしれませんが、これはあやまった考え方です。
あくまでも喪章は喪家側のものであることを覚えておくといいでしょう。
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数珠の正しい扱い方 2
最近は短い数珠の人が多いようですが、これを持つときは、ふさを下にして左手に。
拝礼のときには両手の親指で軽くはさんで合掌をします。
長い数珠の場合には、両手の中指にかけて持ちます。
拝礼のときは、てのひらの間にはさんで、静かにこすり合わせるようにしましょう。
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数珠の正しい扱い方
数珠は念珠とも言いますが、数珠を手にしたときにはマナー違反に気をつけましょう。
儀式の最中、無意識に数珠をいじったり、畳や椅子の上に直接置いたりするなどは禁物です。
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棺には、生前に故人が愛用していた小物や洋服、愛蔵書なども入れますが、ガラス、金属、プラスチックなど、燃えないものや、燃やすと溶けて遺骨を汚すものは入れることができないので、注意しましょう。