葬儀・告別式は最後のお別れの場 7
出棺前に故人と最後の別れを
告別式の終了後、出棺を迎える前に「故人と最後のお別れ」の時間があります。
このとき、祭壇から棺が下ろされ、棺の蓋を開けますが、棺を囲むのは基本的に遺族、親族など。
喪主や配偶者、子供、兄弟と血縁の濃い順に故人の頭側から並びます。
棺には「別れ花」として、祭壇に供えられた花を入れていき、そのあとに蓋を閉じます。
葬儀・告別式は最後のお別れの場 6
焼香が終わり、僧侶が退席する際には、迎えたときと同様、一礼して見送ります。
そして司会者によって閉式の辞が述べられ、告別式は終了します。
葬儀・告別式は最後のお別れの場 5
僧侶が入堂する際には、参列者全員がおじぎをして迎えます。
開式の辞が述べられたあとは、僧侶による読経と引導渡。
この引導渡とは故人を仏の道に帰依させることを意味するものです。
その後、弔辞・弔電があります。
ふたたび僧侶の読経が始まり、その中で喪主、遺族、近親者の順に祭壇の前に進んで焼香を。
それに続き一般の会葬者も焼香します。
このとき、遺族らは焼香してくれた人すべてに黙礼するのがマナーです。
葬儀・告別式は最後のお別れの場 4
仏式の葬儀・告別式の流れ 1
式の始まる10分くらい前に喪主・遺族・親族は席に着き、続いて葬儀委員長・世話役・知人・友人・仕事の関係者などが着席しますが、たいていの場合、席次は通夜のときと同じです。
葬儀・告別式は最後のお別れの場 3
葬儀と告別式の違いを知らない人もいますが、葬儀とは、遺族や親族、近親者が故人の成仏を祈り、読経などで故人を送り出す儀式です。
告別式は、故人の知人たちが集まって最後の別れを告げる式で、葬儀に続いて告別式が行われることが一般的となっています。
葬儀・告別式は最後のお別れの場 2
葬儀をどのような形で執り行うかを考えるとき、真っ先に考慮したいのが故人の遺志です。
たとえば、生前に故人が「派手な葬式は出すな」と話していたのであれば、できるだけ簡素な式にするべきですし、遺言書に「葬式はしないこと」と書かれていたら、遺志を尊重してそれに従いましょう。
葬儀・告別式は最後のお別れの場 1
葬儀は故人の遺志を汲んだ形式で
身内が亡くなったとき、その翌日が通夜、翌々日が葬儀となるケースが多いのですが、すべてのケースがこれにあてはまるかといえば、そうでもありません。
たとえば、葬儀の日にふさわしくない友引の場合は日を変えますし、火葬場が混んでいて待たなければいけないこともあります。
また親族が遠方の人ばかりという場合も、夜遅くに亡くなり、翌日に通夜となると、駆けつけるのが難しくなるでしょう。そのあたりの配慮も考えましょう。
危篤・臨終から通夜の際の心得 28
通夜とは、死者を葬る前に、家族や親しい人が柩の前で一晩過ごすことを意味しています。
本来は、死者の枕元で夜通し見守り続けていましたが、最近は僧侶の読経のあと、通夜ぶるまいをし、一区切りを付けることが多くなりました。
家族と親しい人だけになったら洋服を着替えて楽にしてもいいですが、交代で寝ずの番をし、線香を絶やさないように見守りたいものです。
危篤・臨終から通夜の際の心得 27
通夜のあとには、喪主、世話役代表、葬儀会社の人たちで、葬儀の内容について最終的な打ち合わせをすることも大事です。
進行の具合、出棺時間、火葬場に行く人数など確認事項はたくさんあります。
また香典の保管には十分に気を配らなければいけません。
受け取った香典は必ず香典帳に記録して、遺族が保管することをおすすめします。
危篤・臨終から通夜の際の心得 26
通夜ぶるまい 5
通夜ぶるまいは、きっかけがないと弔問客も帰りづらいものです。
ある程度の時間を見計らって、喪主か世話役代表などがお開きの挨拶をするようにします。
通夜の手伝いをしてくれた人や世話役に、食事をしてもらうことも忘れないようにしましょう。