八正道 1
正見
正しい見解を持つということ。
お釈迦様の説いた縁起や四諦の教えに基づいて、自分自身や世間について正しい見解を持つ。
八正道とは
「四諦」の「道諦」では、「苦を滅する道すじがある」と説いています。
その方法を具体的に語るのが、この「八正道」です。
修行者が解脱すための、基本的な理念が示されています。
道諦とは
「苦を滅する道すじがある」という真実。
正しい修行を実行すれば「苦」の輪廻から解き放たれ、解脱の状態に至ることができます。
その実践法を語るのが「八正道」です。
滅諦とは
「我執を滅すれば安らぎが得られる」という真実。
「苦の原因が我執である」ということは、すなわち「我執を乗り越えれば苦から自由になることができる」ということでもあります。
集諦とは
「苦の原因は我執にある」という真実。
すべてのものは無常であるにも関わらず、私は私のものと思い込んで、人はそれらにこだわり、執着します。
その我執のため、「苦」が生まれているのです。
苦諦とは
「一切は苦である」という真実。
人間は四苦(生老病死)など、逃れることのできない苦を背負っています。
人生とは思い通りにならないもので、これを理解することが仏教の大前提となります。
四諦とは
四諦とは、「苦」の原因を探り、さとりを得るための真実です。
「諦」とは、真実のこと。
人間には、四苦八苦と呼ばれるさまざまな苦しみがあります。
それらの「苦」から自由になるための道筋を4つに分けて説明していこうと思います。
お釈迦様の教えの基本 4
三法印という考え
仏教を特徴づける3つの真理のこと。
第一に「全てのものはうつり変わる」(諸行無常)
第二に「全てのものには永遠の実体はない」(諸法無我)
第三に「さとりの世界はやすらぎである」(涅槃寂静)
お釈迦様の教えの基本 3
四諦という考え
生きることは苦しみであるということ(苦諦)、その苦しみには必ず原因があるということ(集諦)、その原因を除くことで苦しみを乗り越え、安らぎがあるということ(滅諦)、その安らぎに至るためには正しい道をあゆまなければならないということ(道諦)です。
お釈迦様の教えの基本 2
中道という考え
快楽と苦行、どちらにも傾かない生き方・考え方を中道といいます。
「中途半端」という意味ではありません
両極端なものの見方を離れて、バランスの取れた生き方をすることが大切なのです。
八正道に沿った生活を実践すれば、中道を歩むことができます。