法事を営む場合 3
ご寺院様の迎え方
ご寺院様が到着されたら、上座(僧侶席)へお通しし、法要開始までお茶菓子で一服していただきます。
このときに施主は法要の流れについて簡単な打ち合わせをしておきましょう。
一般的な法要の場合は、僧侶による読経に始まり、読経の区切りで参会者による焼香、その後、短い法話があり、儀礼としての法要は終了します。
この時ご寺院様へ「お布施」をお渡しされる方もいらっしゃいますが、ご寺院様をお迎えに行かれた時や最初にお渡しする場合もございます。
大切なのは、なによりもお気持ちではないでしょうか。
最近では故人を偲び法事の後に僧侶や参会者と共に会食をするケースも増えていますが、僧侶が会食されない場合は「御膳料」と「お車代」も別に用意しておきましょう。
法事を営む場合 2
仏間の整え方
お仏間はきれいに片付けておき、お仏壇の前にご寺院様用座布団を敷いた導師席を、その背後に施主、親族また、故人と生前親しかった友人・知人などの参会者席を設け、参会者の人数分の法事用座布団を並べておきましょう。
家紋額や欄間額などをお飾りし、また、お布施やお供えを載せる小さなお盆、ご寺院様のお茶とお茶菓子も用意しておくとよいでしょう。
法事を営む場合 1
法要の段取り
様々な法要を進行するにあたって、まず決めるべきは施主であり、一般的には葬儀の喪主を務めた人が施主となります。
施主は、実質の主催者となりますので、以下のような手順を参考に営まれてはいかがでしょうか。
- 菩提寺のご住職と相談し、誰の何回目の法要かなどを伝え日時を決定する。
- 場所・駐車場の確保等を取り決める。
- 案内状を用意し送る。
- 御焼香の順番や、お布施・お供え物の準備をする。
- ご住職へのお茶・お菓子の準備をする。
- 法要後の食事や席順・人数などを決める。
- 法要挨拶・お返しの用意をする。
- お布施を用意する。
葬儀後の法要の流れ 8
月参り(月命日)
故人の月忌に合わせてお寺様に来て頂くことを月参り(つきまいり)と呼びます。
月参りの習慣は浄土真宗や西日本で多いようです。
葬儀後の法要の流れ 7
祥月命日(しょうつきめいにち)
故人の命日には法要を行います。
命日は祥月命日と月忌(がっき)があり、祥月命日は故人の亡くなった月日がそれにあたり、月忌は亡くなった日がそれにあたります。
葬儀後の法要の流れ 6
逮夜(たいや)
臨終から7日毎に法要が行われます、その法要の前日の夜を逮夜(たいや)と呼びます。
逮夜とは元来「次の日に及ぶ夜」という言葉であり、かつては夜通し故人のために追善供養を行った習慣があったことの名残とも言われれています。
※関西地区では、臨終の前日から数えて6日目の夜のことを逮夜と呼ぶ場合があるので、ご注意ください。
葬儀後の法要の流れ 5
年忌法要・回忌法要
一周忌のあとに、「年忌法要」・「回忌法要」を営みます。
三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十五回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌として営まれます。
但し、三回忌からは、故人が亡くなられてからの満年数より一年ひいた年に行われます。
そのため三回忌は一周忌の翌年に行われます。
回忌法要では十三回忌が満十二年目を迎えたということで普段より盛大に執り行う事が多くなっています。
そして、三十三回忌もしくは五十回忌をもって最後とする「弔い上げ」にする場合が一般的です。
五十回忌を慶事とすることもあり、この時に仏壇から、位牌を片付け、繰り出し位牌に納める事も有りますが、地域や宗派によって異なることも多いので、御寺院様にご確認ください。
葬儀後の法要の流れ 4
一周忌法要
故人が亡くなって一年後に行われるのが一周忌法要(1年後の祥月命日)で、2年後に行われるのが三回忌です。
一周忌は「満」での計算ですが、2年後の祥月命日に行われる三回忌以降は「かぞえ」での計算となります。
葬儀後の法要の流れ 3
百か日法要
四十九日法要の後に行うのが百ヵ日法要です。
百ヵ日は卒哭忌(そつこくき)とも言われ(「哭」は声をあげて泣き叫ぶ、「卒」は終わるという意味)、親族や近親者たちが泣くことをやめ、心も落ち着き始める頃といわれる、大切な法要です。
葬儀後の法要の流れ 2
四十九日法要・満中陰
7回目の忌日法要である七七日法要がすなわち四十九日(しじゅうくにち)であり、中陰の満つることになるため「満中陰」と呼びます。
この日が忌明けの日となるために七七日の法要を「忌明け法要」とも言います。
このことからもわかるようにこの法要は仏教においてとても重要な法要で、僧侶、親族、故人の友人・知人、近所の方々などを招いて行います。
遺骨の埋葬もこの日に行う場合が多いようです。
墓地がなく、お寺や納骨堂に一時預ける場合にも、この日に納骨するようにされてはいかがでしょうか。
一般的には、法要が終わったら、お斎(おとき)すなわち忌明けの席を設け、飲食を参列者とともに行います。
尚、四十九日法要の後は、中陰壇をかたづけ、お仏壇に故人様の本位牌をご安置します。