役に立つ年中行事のミニ知識 5
お彼岸には「六波羅蜜」の実践を
「波羅蜜」は般若心経に出てくる「波羅蜜多」と同じ意味で、サンスクリット語の「パーラミター」を音写した語です。
日本では「至彼岸」と訳され、大乗仏教における悟りの境地、すなわち彼岸へと至ることを表します。
「六波羅蜜」は、この世に居ながらにして彼岸に至るための6つの修行のことです。
布施(ふせ)波羅蜜:見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと
持戒(じかい)波羅蜜:戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと
忍辱(にんにく)波羅蜜:身に起こる災いを受け容れ、耐えしのぶこと
精進(しょうじん)波羅蜜:誠心誠意努力を続けること
禅定(ぜんじょう)波羅蜜:常に静かな心を持ち、動揺しないこと
智慧(ちえ)波羅蜜:怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること
普段なかなか出来ない「六波羅蜜」の修行。
確かにこれを実践できれば、こころ豊かな日常を過ごすことが出来そうですね。
お彼岸とは、ご先祖に感謝を捧げるだけでなく、この世に生きる私たちがこの六波羅蜜を実践すべき期間でもあるのです。
役に立つ年中行事のミニ知識 4
お彼岸といえば、ぼたもち、おはぎは欠かせないものですが、その違いはあるのでしょうか。
素朴な味がするのがぼたもち、上品なのがおはぎという説から、春は牡丹の花にちなみ、ぼたもちを食べて、秋には萩の名からついたおはぎを食べるもの、粒あんはぼたもちで、こしあんがおはぎであるなど、いろいろな説があります。
小豆の赤い色は災難除けに効果があると言われ、縁起物の小豆で作るぼたもちを楽しみたいものです。
役に立つ年中行事のミニ知識 3
お彼岸では、自宅にある仏壇は彼岸前に掃除をし、新しい花を飾ります。
お彼岸にはお灯明、線香、供物を供えるのを忘れずに。
役に立つ年中行事のミニ知識 2
お彼岸は、春分の日、秋分の日を中日として、その前後7日間をさして言います。
初日は彼岸の入り、最終日は彼岸明けと呼ばれます。
このお彼岸の間にお墓参りをするのが一般的です。
役に立つ年中行事のミニ知識 1
節分の豆まき
自宅で豆まきをするときには、適当に行うのではなく、手順を覚えておくと便利です。
まず玄関をあけて「鬼は外」と2回言いながら外に向けて豆をまき、今度は家の中に向けて2回「福は内」と言いながら豆をまきます。
その後各部屋の窓やベランダからも同じように行いましょう。
巻き終えたら、福が逃げないように扉や窓をきちんと閉め、それぞれ自分の年の分だけ豆を食べましょう。
年中行事のしきたり 13
七草がゆは、一年の無病息災を祈って食べるものですが、これは昔の人のすばらしい知恵といえます。
最近は、すぐに使えるように七草セットが市販されているので、利用をするのもよいでしょう。
年中行事のしきたり 12
1月7日に食べる七草がゆは、せり、なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろと、春の七草を入れてつくるおかゆのことです。
おせち料理などの食べ過ぎで胃が疲れている頃に、青物をとってビタミンを補給し、消化のいいおかゆで少し胃を休ませようというものです。
年中行事のしきたり 11
年始回りは大切なマナーのひとつです。
事前に連絡し、相手の都合を伺ってから訪ねるのが礼儀ですが、できるだけ元日を避け、2日以降に出かけること。
また、相手先の昼食時や夕食時にかからないよう配慮することも必要です。
お年始用の品物は年末のうちに用意し、御年賀ののし紙をつけて渡します。
年中行事のしきたり 10
昔から、よく「一富士二鷹三なすび」などの夢が見られると、その年は縁起がいいと言われますが、初夢とはいつ見るものを言うのでしょうか。
1月1日または2日の夜に見た夢が「初夢」となっています。
また、書き初めは1月2日に行われるのが一般的です。
年中行事のしきたり 9
前の年に縁起物の破魔矢や御札などを買い求めた人は、新しい年に参拝に行ったとき、忘れずに持参して指定の場所に納めるようにしましょう。